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博多祇園山笠

「博多祇園山笠」は770年以上続く櫛田神社の奉納神事で国の重要無形民俗文化財に指定されており、「山・鉾・屋台行事」の祭礼の1つとしてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。福岡市内各地での「飾り山笠」の一斉公開に始まり、祭り最終日の未明に始まる「追い山」では、締め込みと呼ばれるふんどし姿の男衆がひく山笠が次々と櫛田神社から博多の街へ駆け抜けていき、博多祇園山笠の一番の見どころとなっています。


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博多祇園山笠のトップ画像

博多祇園山笠の歴史

博多の街に本格的な夏の訪れを告げる博多祇園山笠は鎌倉時代から続く大変歴史のあるお祭りです。
諸説ありますが、現在も博多駅前にある承天寺の開祖、円爾(えんに)が疫病退散を祈祷し博多町町人に担がれながら施餓鬼棚に乗って、水を撒きながら街を回ったことがその始まりと伝えられます。
当時は神仏が混合されていた為、その祈祷は祇園信仰と結びつき、博多の人々にお櫛田さんと親しまれる「櫛田神社」の奉納神事となりました。
博多祇園山笠は現在でも櫛田神社の氏子たちによって執り行われおり、祭りのクライマックスである追い山ではこの氏子たちが「流」と呼ばれるグループに別れて競い合います。
この流は戦国時代に豊臣氏が博多復興の為に定めたものであり、博多祇園山笠の歴史を物語る一つとなっています。
そして、その歴史から2016年には京都の祇園山笠、青森のねぶた祭りなど全国計33件のお祭りとともに、ユネスコ無形文化遺産に指定されました。

祭りの期間は毎年決まっており7月1日から15日未明にかけてです。
この2週間は平日を挟んではいるものの、博多の街と人々が祭りの高揚感に包まれます。


博多祇園山笠の見どころ

博多祇園山笠はまず、7月1日の「飾り山」から始まります。
この飾り山は櫛田神社を中心として、複数箇所設置されています。
高さは10~15メートルほどあり、櫛田神社に向いた側を「表」、その裏側を「見送り」と呼びます。
表側のモチーフには博多、福岡由来の武将や、歴史物語が選ばれることが多く、博多人形師により作られた人形や、絢爛豪華な装飾が施されます。
見送り側は、設置場所によって個性が溢れ、人気アニメのキャラクター、ご当地球団ソフトバンクホークスの選手など、その年の流行を反映するような自由のあるテーマで装飾されます。

2週目になると、いよいよ街中に「舁き山笠」が登場し、7月10日から14日までの間には祭りのクライマックスである「追い山」に向けたリハーサルが行われます。
「追い山笠ならし」「集団山見せ」では開始時間が定められており、本番さながらの迫力ある舁きを見ることができます。
「追い山」の本番自体は始まれば2時間ほどで終わるため、舁き手の掛け声や、「博多祝い唄」が街中に溢れ、出店が立ち並ぶ本番前のこの期間こそが、街の散策に最も適しているでしょう。


そして7月15日早朝4時59分に最大の見せ場である「追い山」が始まります。
1番山と言われる流が、舁き山を担ぎ櫛田神社に入り、「博多祝唄」を歌ったのち、博多の街に駆け出して行きます。
その後は5分間隔で他の流れも出発します。
舁き山では全長約5キロのコースを、以下に速く回るかタイム競うため、どの流も全身全力です。
約1トンある舁き山と、疾走する男性たちの姿はまさに鮮烈です。


博多祇園山笠の注意点

博多祇園山笠は、曜日こそ違うものの、日付は毎年決められています。
そのため、「追い山ならし」「追い山」が平日に当たることも少なくありません。見に行く場合は仕事や学校などのスケジュール調整が必要です。
「追い山」は開始時間の特性上、前日から博多近辺に滞在しておくと一番良いのですが、この日に限り西鉄グループの電車、バスが臨時で早朝運行しています。
もし、博多近辺でホテルの予約が取れなかった場合は、西鉄電車の沿線または、臨時バスが運行する路線の近くで探して見ると良いでしょう。

「追い山」を一番いい場所で見物したい場合には「桟橋席」チケットがあります。
毎年6月26日の9時から櫛田神社のみでの販売という入手自体はとても困難なチケットですが、祭りが最も盛り上がる瞬間の櫛田入りを目の前で見物できます。
また、追い山をコース上で見物する場合は掛け水が撒かますので、濡れても構わない服装と心構えが必要です。

「飾り山」は15日未明、つまり追い山の前には取り壊されてしまうので見物は14日までに済ませておく必要があります。
基本的には櫛田神社の周辺に集まっていますが、7月初め福岡はすでに気温が高く歩いて回るのは大変です。
福岡市は西鉄バスの路線が非常に発達しているので、バスを利用すると良いでしょう。
飾り山のある博多から天神区間はどこで乗り降りしても100円の上、多い時間には5分間隔で運行しています。
またその際利用するのは主に「国体道路」「明治通り」「昭和通り」経由のバスです。
この路線のことを覚えていれば、博多の街が初めてでも、さほど迷うことはないはずです。


祭り有名番付

横綱クラス
その他呼び名全国三大祇園
福岡の三大祭り
福岡県の三大祇園祭

※祭りびと制作委員会による独自評価。対象となる祭りがどのくらい知名度があるか全国調査により格付け。


祭り要素

伝統・祈願
踊り・神輿

祭り評価

歴史アイコン
歴史
★★★★
ビジュアルアイコン
ビジュアル
★★★★
屋台アイコン
出店
★★★★
環境アイコン
環境
★★★★★
アクセスアイコン
アクセス
★★

※祭りびと制作委員会による独自評価。各項目毎★5つが最高評価。☆は詳細が不明のため評価なし。

祭り日程 2018

2018年7月1日~15日
日程・概要7月1日~15日
7月1日
注連下ろし
ご神入れ
当番町お汐井とり 夕方
7月9日
全流お汐井とり 18:00~
7月10日
流舁き 16:00~
7月11日 
朝山笠 5:00~
他流舁き 15:00~
7月12日
追い山笠ならし 15:59
7月13日
集団山見せ 15:30
7月14日
流舁き 16:00~
7月15日
追い山笠 4:59


祭りを見る&祭りに参加する

祭りを観覧する 祭りに参加する
観覧料金 無料 参加料金 無料(一部有料あり)
観覧予約 必要なし 参加予約 当日予約可

来場者層

おひとり様
おひとり様
家族
家族
カップル
カップル
友達
友達

アクセス

住所 福岡県福岡市博多区上川端町1-41 櫛田神社近辺・博多市内各所
交通アクセス 地下鉄空港線 祇園駅徒歩5分
JR博多駅よりバス キャナルシティ博多前下車

駐車場

駐車場 不明

主催 博多祇園山笠振興会
公式URL http://www.hakatayamakasa.com/

博多祇園山笠のレビュー

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