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新居浜太鼓祭り

四国三大祭りの一つに数えられるお祭りです。1台重さ約3トン、高さ5.5m、長さ12mの巨大な太鼓台が最大150人余りの男衆によって差し上げられ、男衆のかけ声と共に市内を練り歩きます。最大の見どころである「かきくらべ」は迫力満点で、毎年多くの観客が訪れます。


新居浜太鼓祭りのトップ画像

新居浜太鼓祭りの歴史

愛媛県新居浜市で、毎年10月に行われる「新居浜太鼓祭り」は、太鼓台と呼ばれる巨大な御神輿型の山車を150人以上の男たちが持ちあげるかきくらべで有名です。
その起源は鎌倉時代、または平安時代にさかのぼるともいわれています。当初は秋祭りに神輿に従う山車の一種として、豊作に感謝して氏神様に奉納されていました。それがいつしか神輿太鼓と称されて祭りの主役になったようです。神輿太鼓の名が記録に見えるのは江戸時代後期の文政年間(1818~1830)。この頃の太鼓はまだ小さかったのですが、漁場などをめぐり各町の対抗意識が強かった新居浜では、祭りでも各町が張り合い、太鼓の技などを巡って町同士の喧嘩が勃発するようになりました。明治時代に別子銅山の発展で町が活気づくと、太鼓台祭りは町同士の財力、腕力自慢を競いあう場になり、太鼓台が豪華かつ巨大化していきます。やがて今のように約3トンの重さがある太鼓台を150人の男たちが力を合わせて担ぎあげる勇壮華麗な男祭りへと発展しました。時には太鼓台同士がぶつかり合うけんか祭りとしても知られています。徳島の阿波祭り、高知のよさこい祭りとともに四国の三大祭りにも数えられ、毎年20万人以上の人が訪れる盛大な祭りになっています。


新居浜太鼓祭りの見どころ

祭りは毎年10月16日~18日(大生院地区は10月15日~17日)の3日間にわたり行なわれます。祭の中心となる太鼓台は金糸で立体刺繍が施された華やかな垂れ幕とその上に布団屋根をつけた豪華な造りで、高さ約5.5メートル、長さ約12メートル、重さ約3トンという巨大なもの。9地区50台近くの太鼓台が町を練り歩き、市内は太鼓台の祭り1色に染まります。見どころはなんといってもこの太鼓台を150人のかき夫と呼ばれる男衆が腕力だけで担ぎ上げる「かきくらべ」。「チョーサージャー」「ソーリャ、ソーリャ」といった威勢のいい掛け声と早打ち太鼓や笛の音がかき鳴らされる中、150人のかき夫が1台の太鼓台を担ぎあげ、さらに腕を伸ばして太鼓台を高々と天に差し上げます。華麗かつ巨大な太鼓台が天高く舞い揺れるさまは鳥肌が立つほどの迫力。差し上げの妙技やかきあげている時間、房の揺れ方などを競い合う男の意地と意地がぶつかりあう真剣勝負。躍動感あふれる男衆の凄まじい熱気に観衆もどよめきます。
かきくらべは時間や場所、出場する台数などが決まっており、3日間にわたって市内の神社、公園など様々な場所で行なわれます。スケジュールを確認して気になる場所に出かけてみましょう。かきくらべに対して、いつどこで起こるか分からないのが喧嘩祭りと呼ばれる太鼓台同士の鉢合わせ。狭い道で太鼓台同士がすれ違う時にお互い道を譲らず、太鼓台をぶつけ合うけんかに発展することも少なくないようです。お互いが示し合わせたパフォーマンスの鉢合わせもあれば、力比べが本気の喧嘩に発展することも。太鼓台が傷つくのもいとわず激しくぶつかり合う鉢合わせも祭りの名物になっています。


新居浜太鼓祭りの注意点

かきくらべは市内各所で行なわれるため、初めて見物する人はどれを見れば良いのか分からないと思うかもしれません。毎年のおおよその見どころは16日の早朝、100段の石段をのぼっていく内宮神社のかきあげ、17日は河川敷公園、一の宮杜ミュージアム、工場前、18日は大江浜、一宮の杜ミュージアム、最後は一宮神社のかきくらべ等がおすすめとされています。なかには10台以上の太鼓台が集結してかきくらべを行なうところもあり、それぞれの太鼓台の違いを見比べるのも楽しみの一つです。なお、会場はどこも混雑するので落ち着いて見たいという人は17日と18日の「一の宮杜ミュージアム」(一宮神社参道)の全席指定、有料桟敷席がおすすめ。木陰から練り歩く太鼓台を間近に見ることができます。前売り券、当日券がありますが、可能であれば前売りを買って行くのが良いでしょう。
一方、突発的に起こることも多い鉢合わせの予定は分かりませんが、一宮神社の入口は道幅が狭い上に、多くの太鼓台が出入りするため鉢合わせが起こりやすいとされています。鉢合わせは狭い場所で行なわれるため、観客が逃げ場を失い巻き添えをくらうことも。将棋倒しになる危険性もあるのであまり近寄らずに見物するのが良いでしょう。
なお、祭りの期間中、町は20万人以上の人が訪れるため混雑します。車で行った場合、新居浜駅近くなどいくつかの臨時駐車場がもうけられますが、すぐに満車になるので早めに行くか交通機関で行くのがおすすめです。駅からシャトルバスが出る可能性が高いのでうまく利用して楽しみましょう。


祭り有名番付

大関クラス
その他呼び名四国三大祭り

※祭りびと制作委員会による独自評価。対象となる祭りがどのくらい知名度があるか全国調査により格付け。


祭り要素

伝統・祈願
踊り・神輿

祭り評価

歴史アイコン
歴史
★★★★★
ビジュアルアイコン
ビジュアル
★★★★
屋台アイコン
出店
★★★
環境アイコン
環境
★★★
アクセスアイコン
アクセス
★★

※祭りびと制作委員会による独自評価。各項目毎★5つが最高評価。☆は詳細が不明のため評価なし。

祭り日程 2018

2018年10月15日~18日
日程・概要10月15日(月)
地区内自主運行(大生院地区のみ)  
10月16日(火)
04:00~07:00 内宮神社かきあげ (4台)
04:00~07:00 萩岡神社宮参り (4台)
06:00~07:00 白山神社宮出し (3台)
07:00~07:30 東臺神社宮出し (1台)
08:00~09:00 浦渡神社宮出し (3台)
08:30~     八旛神社統一氏参り (7台)
11:00~12:00 中萩きらきら公園太鼓寄せ (7台)
17:00~18:00 昭和通り夜太鼓 (10台)
17:30~21:00 大生院・中萩地区夜太鼓 (11台)
17:45~19:30 天神浜通りかきくらべ (5台)
18:00~20:00 泉川・船木地区夜太鼓 (9台)
18:30~20:00 ザ・ビッグ松神子店夜太鼓 (3台)
19:00~20:00 フジグラン新居浜夜太鼓 (3台)
19:00~21:00 イオンモール新居浜夜太鼓 (7台)
10月17日(水)
09:00~10:00 渦井川原かきくらべ (4台・西条市の太鼓台7台も参加)
10:30~12:00 河川敷公園かきくらべ (15台)
10:30~12:00 一宮の杜ミュージアム (10台)
12:00~17:00 上部地区山根グラウンド統一寄せ (20台・子供9台)
14:00~15:00 昭和通り集合 (10台)
15:00~16:00 工場前かきくらべ (10台)
16:20~18:30 多喜浜駅前かきくらべ (15台)
19:00~20:00 大足智姫神社祭 (3台)
19:00~20:30 泉川・角野地区夜太鼓 (8台)
19:30~21:00 船木地区夜太鼓 (5台)
19:30~20:30 中萩地区夜太鼓 (7台)
10月18日(木)
08:00~09:00 大江浜かきくらべ (10台)
09:30~12:00 中萩地区統一かきくらべ (7台・子供6台)
10:00~12:00 船御幸 (10台)
10:30~11:00 清住神社祭 (3台)
13:30~16:00 角野・中萩地区かきくらべ (7台)
14:00~19:00 八旛神社かきくらべ (15台)
14:30~16:30 一宮の杜ミュージアム (10台)
14:30~16:00 泉川地区統一かきくらべ (4台)
15:30~17:00 船木地区統一かきくらべ (5台)
16:00~17:30 萩岡神社宮入り (4台)
16:30~18:30 一宮神社かきくらべ (10台)
16:30~17:30 浦渡神社宮入り (3台)
17:00~19:00 内宮神社宮入り (4台)
17:00~18:00 白山神社宮入り (3台)
18:00~18:30 東臺神社宮入り (1台)


祭りを見る&祭りに参加する

祭りを観覧する 祭りに参加する
観覧料金 無料(一部有料あり) 参加料金 無料(一部有料あり)
観覧予約 当日予約可 参加予約 当日予約可
観覧に関する詳細 一宮の杜ミュージアム観覧桟敷席(川西地区会場)
○料金
・10月17日 開場9:30/開演10:30
 全席指定 前売価格3,000円
・10月18日 開場13:30/開演14:30
 全席指定 前売価格3,500円


来場者層

家族
家族
友達
友達
来場者数 約178,000人

アクセス

住所 愛媛県新居浜市新居浜市内9地区(川西地区・川東地区・川東西部地区・下郷又野松神子地区・船木地区・角野地区・泉川地区・中萩地区・大生院地区)
交通アクセス 電車:JR予讃線「新居浜駅」ほかから各所へ
車:松山道新居浜ICから国道11号経由15分

駐車場

駐車場 無し

主催 新居浜市運輸観光課
公式URL http://www.city.niihama.lg.jp/

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