祇園祭
京都市東山区の八坂神社の千百年前から続く祭礼で、大阪の天神祭・東京の神田祭とともに、日本三大祭の一つに挙げられています。7月1日の「吉符入」から31日「疫神社夏越祭」まで1か月に渡り各種神事・行事が執り行われます。注目する内容は毎年7月15日には八坂神社の能舞台で、今様歌舞楽・一絃琴・琵琶・狂言・地唄舞・箏曲・尺八・詩吟など多彩な伝統芸能が奉納されます。また7月17日の前祭では23基、24日の後祭では10基の豪華絢爛な山鉾が、「コンチキチン」の祇園囃子を奏でながら街を練り歩きます。一番の見どころは交差点で10トン近い山鉾を方向転換させる「辻回し」。山鉾行事は国の重要無形民俗文化財に指定されたほ
関連する祭り
祇園祭の歴史
情緒漂う祇園囃子のコンチキチンの鉦の音が鳴り響く夏の京都。豪華絢爛に飾られた山鉾で京の街は華やかに賑わいます。京都人のお祭りとして広く親しまれている祇園祭は、京都市東山区の八坂神社(祇園社)で古くから続く盛大なお祭りです。毎年7月1日から31日までの1ヶ月間にわたり八坂神社や四条通を中心に様々な祭礼行事が行われます。中でも前祭と後祭の2回に分けて行われる「山鉾巡行」とその宵山が有名で、毎年多くの観光客が訪れます。祇園祭は京都三大祭、日本三大祭りの一つとして名高い祭りです。
祇園祭の歴史はとても古く平安時代まで遡ります。869年に京都各地で疫病が流行し、牛頭天皇が祭神である「祇園社(現八坂神社)」を祀って鎮めました。その後も病魔退散を祈願するため「神泉苑」に祇園の神様を迎えた神輿3基と国の数を表す66本の矛を立てて「御霊会(ごりょうえ)」を行ったのが始まりとされています。室町時代には町衆と呼ばれる商工業者達が町会を作り、各山鉾を作って街を巡行するという形ができあがりました。戦乱などで何度も中断されましたが、町衆の熱情によってその都度再興され、祇園祭は京都の町衆の祭りとして発達を遂げてきました。山鉾巡行の鉾が豪華な飾りつけになったのは、貿易が始まり舶来品のゴブラン織りの懸物などを使うようになった事で西陣織などの贅沢な飾り付けを用いる鉾も増え、競い合う形で次第に豪華絢爛な鉾になったそうです。江戸時代に起こった大火により多くの山鉾が被害を受けましたが、ほとんどの山鉾は復興されています。
祭り期間中の八坂神社や山鉾町は、国内外から訪れる大勢の観光客でとても賑わいます。海外でも広く知られている祇園祭は、まさに日本の夏祭り代表と言えるでしょう。
祇園祭の見どころ
祇園祭は7月1日の「吉符入」から31日の「疫神社夏越祭」まで続くお祭りですが、最も盛り上がりを見せるのは「宵山の山鉾(前祭7月14日から16日、後祭7月21日から23日)」と「山鉾行事(前祭7月17日、後祭7月24日)」です。
観光客が増え始める山鉾巡行の数日前、山や鉾を持つ各町会は蔵に収めていた山や鉾の部材を出してきて「山建て・鉾建て」を始めます。この時の「建て方(職人)」が使う釘を全く使用せずに縄だけで組み立てる「縄がらみ」という伝統技法は、実に見事なものです。山鉾が組み上がると各山鉾町で「曳き始め」と呼ばれるお披露目を兼ねた試し曳きが行われます。山鉾町によって開催日時は異なるので、ハシゴ見学する事も可能です。この曳き始めでは誰でも山鉾を曳くことができ、綱を引くと1年の厄除けになるそうです。
宵山時期には祇園祭の見どころが集中しています。山鉾町では山鉾展示やグッズ販売、八坂神社では様々な伝統芸能の奉納、夜の街では美しく灯された山鉾の姿や露天を楽しむことができます。情緒あふれる宵山の雰囲気を思う存分満喫してください。
しかし祇園祭と言えば、やはり「山鉾巡行」です。様々な美術工芸品で飾られた重要有形民俗文化財の山鉾が街を巡る様子は「動く美術館」と表現されます。各山鉾が備えた絢爛豪華な染織品、刺繍、金具、タペストリー等は見ていて飽きることがありません。山鉾巡行は17日の「注連縄切」で始まりますが、これは長刀鉾にのる稚児が太刀を使って斎竹(いみたけ)に張られた注連縄を切り、神域との結界を開放するという山鉾巡行の見どころのひとつです。前祭の巡行で先頭を務めるのは「長刀鉾(なぎなたぼこ)」、後祭の最後尾は「大船鉾」と慣習で巡行が決まっている山鉾はありますが、その他の山鉾の巡行順序は毎年7月2日の「くじ取り式」によって決まります。山鉾巡行中に四条通で行われる「くじ改め」は、「くじ取り式」で決まった順番通りに巡行しているかを確認するものなのですが、厳かな雰囲気なのに何故か笑ってしまう各山鉾の演技は必見です。しかし最も人気があるのは、曲がり角で行われる豪快な「辻廻し」です。道路に敷いた青竹に水をかけながら、大勢の曳き手が数トンある山鉾の向きを徐々に変えていく辻廻しは、迫力満点でとても見応えがあります。
山鉾巡行で街が清められた後に行われる「御輿渡御」は、前祭で神様の乗った神輿を八坂神社から四条通の御旅所へお迎えする「神幸祭」、後祭で八坂神社に神輿を帰す「還幸祭」の2回行われます。担ぎ出された3つの神輿、祭神スサノオノミコトの「中御座(なかござ)」、ヤハシラノミコガミが乗る「西御座」、クシイナダヒメノミコが乗る「東御座」は、それぞれの順路で街を巡幸します。この時、神社や交差点で神輿を高々と担ぎ上げる「差し上げ」と回転させる「差し回し」は必見です。ちなみに神輿が御旅所に鎮座する7日間、毎晩無言でお参りすると願いが叶うとされる「無言詣り」という習わしがあるそうです。
後祭に行われる「花笠巡行」も大人気です。これは祇園囃子の音色にのって総勢1000人にもなる人々が練り歩く大行列です。子供神輿を先頭に花傘(笠鉾)、鷲舞や獅子舞などの古典芸能、武者行列や花笠娘、六斎念仏や万灯踊り、花街の芸舞妓さんを乗せた曳き車など、稚児や女性の参加が多いのが特徴的です。八坂神社を出発した華やかな一行は街を一巡りし、再び神社へ戻って伝統芸能の奉納を行います。国の重要無形民俗文化財の「六斎念仏踊り」や獅子舞、花街ごとに異なる芸舞妓さんの華麗な踊りは必見です。
祇園祭の注意点
祇園祭中の京都市内は車両通行止めになる箇所も多く渋滞するので、公共交通機関での移動をお勧めします。特に前祭の宵山は大変混雑するので、子供連れの方等は注意が必要です。祇園祭の山鉾巡行や山鉾町のエリアは広く、御池通、四条通、鳥丸通の周辺で行われます。京都駅から約5分の「地下鉄四条駅」まで行き、そこを中心として移動するのが便利でしょう。直接八坂神社へ行くには、206系統市バスに乗って「祇園」で降りてください。
巡行の見学は山鉾が連なる大通り、町家の並ぶ新町通などがお勧めポイントです。辻廻しは、四条河原交差点、河原町御池交差点、新町御池交差点で見られますが、巡行が始まる朝一番の四条通付近もお勧めです。ただ、いいポイントを抑えるためには2~3時間前までに場所の確保をする必要があります。巡行を通しで見ると前祭で約2時間、後祭は花傘巡行と合わせて1時間ほどかかります。ゆっくり観覧したい人、確実に良い場所から見たい人には有料観覧席の購入をおすすめします。有料観覧席は前祭では「御池通の寺町通から新町通の間」、後祭では「京都市役所前」に設置されます。観覧席は全席指定で、パンフレットや日除け帽子が付いてきます。辻廻し観覧プレミアム席、祇園祭まなび席、くじ改め観覧プレミアム席、英語解説席などもあるそうです。座席では喫煙や日傘などの使用は禁止されています。巡行は雨天決行ですが、花傘巡行は天候により中止か一部変更になる事があります。なお7月の京都は非常に蒸し暑いので、日差し対策や水分補給はしっかりして熱中症に気をつけましょう。
山鉾巡行や御輿渡御のルートは日程や神輿、年によっても変更することがあるので、事前の確認が必要です。順路や山鉾情報は印刷して持参すると便利でしょう。宵山の「屏風祭」の開催日時や入場料等も会場によって異なる他、撮影不可、素足での入場不可等のマナーがあるので注意してください。
前祭の宵山では四条通の八坂神社と堀川の間が歩行者天国になり、沿道に露天が並ぶ他、普段入りにくい老舗の店の前にも屋台がでます。後祭の宵山は前祭ほど賑わいませんが、昔ながらの伝統的な宵山の風情を感じる事ができます。人混みを避けたい人には、前祭の初日か後祭の宵山がお勧めです。
宵山
宵山時期に山鉾町へ行くと、組み上がった各山鉾が蔵する貴重な美術品や特徴的な装飾をじっくり観覧することができます。この時に一般客も鉾や曳山の上に搭乗することができるのですが、山鉾によって日時や搭乗条件が変わるので事前に確認してください。復興に至らず巡行に参加していない「休み山」と呼ばれる山鉾も、残された御神体や飾り物を展示する「居祭」という形で参加しています。前祭の宵山には「布袋山」の七福神の布袋の像、後祭の宵山には「鷹山」の御神体が展示されるので、間近で見るチャンスです。その他の山鉾の町会所でも「会所飾り」と呼ばれる御神体や懸装品の展示公開が行われます。
町会所では、護符、御朱印、祇園祭名物「粽(ちまき)」の授与が行われます。「粽」とは笹を束ねて作られた疫病・災難除けのお守りで、この時期だけ山鉾のお会所や八坂神社で販売されます。粽は山鉾によって形やデザインが特徴的で、おまけ付きの物もあり、人気の粽はすぐに売り切れてしまいます。粽のご利益は巡行の前の方の山鉾の物が良いとされ、長刀鉾の次に巡行する「山一番」の粽は特に縁起がいいそうです。粽のご利益は厄除けだけでなく山や鉾の由来に合わせて金運向上、縁結び、安産、学問成就、商売繁盛など様々です。御朱印も各山鉾で非常に個性的で、更に前祭と後祭、年によっても変わるそうなのでコレクションする楽しみもあります。他にも祇園祭の山鉾では、手ぬぐい、粽ストラップ、お守り等の特製グッズが販売されます。こちらも山鉾によって形やデザイン、ご利益が違うので自分に合ったものを探してみてください。会所ではお守りを売る子供達の唄う童謡を聞きながら、美しく飾られた山鉾の人形、織物、金具などの展示物の鑑賞が楽しめます。
宵山の夜には祇園囃子の音色に包まれて駒形提灯を吊るした山鉾が街を巡ります。提灯の明かりに灯された幻想的な山鉾の姿を見ようと京の夜は多くの人で賑わいます。この夜の山鉾の見どころは「函谷鉾(かんこほこ)の提灯落とし」です。
この時期に開催される「屏風祭」は、京都市内の老舗や旧家が所蔵する美術調度品などを飾って一般公開するという祭りです。屏風だけではなく先祖代々受け継いできた着物や武具類などの美術品はまさに京都の宝です。展示が多いのは特に室町通や新町通りの周辺ですが、旧家では屏風祭のために格子を外すので、京町家特有の奥行きのある「うなぎの寝床」構造の家も見学できます。特に最大級の京町家である「杉本家」は、京都市の有形文化財、町家としては初めて国の重要文化財にも指定されています。杉本家の綾小路通に面した「表の間」は、山鉾の一つ「伯牙山」の会所なので、懸装品や装飾、御神体などの展示公開も見られます。
祭り期間中には八坂神社や四条御旅所、各山鉾町で様々な伝統芸能の奉納が行われます。中でも見逃せないのは、前祭に八坂神社で奉納される「獅子舞」と「鷺舞」、そして「石見神楽」です。これは八坂神社の祭神「スサノオノミコト」がヤマタノオロチを退治する神楽で、国の無形文化財に指定されています。そして「日和神楽」では、巡行時の晴天を祈っての祇園囃子が奉納されます。祇園祭りのお囃子は、疫病のもとである悪霊を賑やかな囃子で誘い出し、そのまま鉾町へ持ち帰って蔵に封じ込める役割があるそうです。他にも宵山前祭では、「いけばな展」や「献茶祭」、後祭では「煎茶献茶会」、「琵琶の奉納」、茂山忠三郎社中による「狂言の奉納」等の貴重な行事が行われるので是非ご覧になってください。
各山鉾の注目ポイント
祇園祭のハイライト「山鉾巡行」では、全34基ある山鉾が前祭の23基と後祭の10基に分かれて巡行されます。各山鉾の特徴や贅沢な美術工芸品に注目してご観覧ください。
前祭のトップ「長刀鉾」は祇園祭を代表する鉾で、その装飾品はどれも豪華絢爛です。唯一山鉾に乗る生稚児の「太平の舞」も必見です。火除け・雷除けの「霰天神山(あられてんじんやま)」の前懸はベルギー製ゴブラン織り、左右の胴懸は上村松篁・敦之親子の作品です。日覆い障子の屋根と漆塗り欄縁、優美な法相華(ほうそうげ)文様の「郭巨山(かっきょやま)」は、故事から「釜堀り山」の別名を持ちます。「蟷螂山(とうろうやま)」の手動カマキリのからくりはインパクト抜群。友禅染の懸物のオシドリ文様にも注目です。「函谷鉾(かんこぼこ)」の前懸は旧約聖書の「イサクに水を供するリベカ」で、重要文化財に指定されています。菅原道真を祀る「油天神山(あぶらてんじんやま)」では、梅原龍三郎の富士山の油絵を元にした懸物に注目です。優美な織物を纏った「綾傘鉾(あやがさぼこ)」の見所は「棒振り踊り」。「棒振り囃子」にのって踊る赤熊パフォーマンスは見ていて楽しいです。安産の神がご神体の「占出山(うらでやま)」の水引は「三十六歌仙図」、前懸と左右の胴懸は美しい日本三景です。歴史ある「月鉾(つきぼこ)」の代表作は屋根裏の「金地彩色草花図」。胴懸、水引や天井、見送りの装飾も華麗です。「孟宗山(もうそうやま)」の欄縁の金具「彫金群鳥図(ちょうきんぐんちょうず)」と肉筆墨画の見送りは一見の価値ありです。聖徳太子を祀る「太子山(たいしやま)」の装飾はエキゾチックで、前懸には秦の始皇帝の宮殿、胴懸には「金地孔雀唐草図」、七宝模様に編んだ水引も特徴的です。「木賊山(とくさやま)」のご神体は桃山時代の作品で、哀愁漂った表情は老人が我が子を想って舞う場面からきています。角房掛金具や欄縁の黒漆のコウモリにも注目です。鉾頭に金の透かし彫りの菊花をもつ「菊水鉾(きくすいぼこ)」。由来である「菊水の井戸」は千利休の師の武野紹鴎(たけのじょうおう)の屋敷にあったそうです。琴の名手がご神体の「伯牙山(はくがやま)」は、白い御幣、前懸の掛け軸、見送りの「三仙二仙女刺繍」、胴懸には中国鳳凰と中国風に統一されています。赤い御幣と若松が飾られた「四条傘鉾(しじょうかさぼこ)」の傘下に入るとご利益があるそうです。花笠を被った子供達の「棒振り囃子」に合わせてゆったりと舞う「棒振り踊り」はとても微笑ましいです。「芦刈山(あしかりやま)」は最も古いご神体人形と貴重な染織品を蔵します。前懸に描かれたライオンは、特に宵山に見ると迫力があります。甲高い囃子が特徴の「鶏鉾(にわとりぼこ)」の注目点は「イリアス」の一場面を綴ったゴブラン織の見送り。16世紀のベルギー製で重要文化財です。最も高い松の木を立てた「白楽天山(はくらくてんやま)」の前懸と胴懸はベルギー製、見送りはフランス製と複数の舶来タペストリーを懸物で使用する珍しい山です。「山伏山(やまぶしやま)」では、聖護院から送られた本格的な衣装のご神体の姿に注目。水引「中国風俗機織養蚕楼閣人物図」の図柄も興味深いです。縁結びの「保昌山(ほうしょうやま)」の前後左右の懸物は円山応挙の下絵で、中国の人物や故事が用いられています。乱れ囃子の「放下鉾(ほうかぼこ)」の見所は、与謝蕪村の水引、幸野楳嶺作の破風、見送りのフクロウです。「岩戸山(いわとやま)」の大きな特徴は、屋根上の天照大神を含む三体のご神体です。屋根軒裏の彫刻には、素戔鳴尊が八岐大蛇を退治する場面が描かれています。神功皇后の出陣を表す「船鉾(ふねぼこ)」の工芸品は美しく、船首の黄金の「鷁(げき)」や船尾の京漆は一際目を引きます。船鉾には神功皇后を始め4体ものご神体が乗っています。
後祭の先頭は「橋弁慶山(はしべんけいやま)」が務めます。牛若丸と弁慶のご神体は安土桃山時代の作品で、その躍動感は橋の擬宝珠の仕掛けにあるそうです。「北観音山(きたかんのんやま)」は破風の彫刻や欄縁、柱の金具の精巧さが華麗な山です。見送りは17世紀からチベットのお寺にあったもの。下水引の図柄にも注目です。桜がシンボルの「黒主山(くろぬしやま)」の懸物は、龍文様と草花文様中心です。欄縁の花の透かし彫りの飾り金具も見事です。登竜門の故事に由来する「鯉山(こいやま)」の鯉の作者は左甚五郎です。名物は重要文化財の懸装品ゴブラン織りのタペストリーですが、オリジナルは会所に展示されます。真松に大量に吊るされた絵馬が特徴的な「鈴鹿山(すずかやま)」の前懸はシルクロード、見送りはハワイというユニークな組み合わせです。宵山行事「あばれ観音」でも知られる「南観音山(みなみかんのんやま)」の軒裏の彫刻は幸野楳嶺、懸物は花模様のペルシャ絨緞、見送りの龍の眼には宝石が埋め込まれています。朱傘を2本立てた大きな「役行者山(えんのぎょうじゃやま)」には、等身大のご神体人形が3体も座しています。注目は水引と前懸、龍の胴懸、美しい懸金具です。平家物語の「宇治川の合戦」が再現された「浄妙山(じょうみょうやま)」では、一来法師が片手で水平を保つ仕掛けが見事です。浄妙の鎧は室町時代に作られたもので重要文化財に指定されています。「八幡山(はちまんやま)」の鳥居の上に飾られたつがい鳩は、左甚五郎の作と伝えられます。豪快な懸物や繊細な金具も見応えありです。会所飾りでは「祇園祭礼図屏風」をお見逃しなく。後祭のしんがりは2014年に巡行復帰した「大船鉾(おおふねほこ)」です。神功皇后の「凱旋」を表す鉾で、蛤御門の変で焼け残った豪華な懸装品は一見の価値があります。
事前に各山鉾の由来や装飾品について詳しく書かれたパンフレット等を入手して、それを読みながら山鉾を見ると、観覧が何倍も楽しくなると思います。
祭り有名番付
その他呼び名 | 日本三大祭り |
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※祭りびと制作委員会による独自評価。対象となる祭りがどのくらい知名度があるか全国調査により格付け。
祭り要素
祭り評価
※祭りびと制作委員会による独自評価。各項目毎★5つが最高評価。☆は詳細が不明のため評価なし。
祭り日程 2018
主な行事
神用水清祓式(7月10日、28日)
お迎提灯(7月10日)
神輿洗式(7月10日、28日)
山鉾巡行(前祭)(7月17日)
神幸祭(7月17日) 午後4時本殿
神輿渡御(7月17日) 午後6時頃~
山鉾巡行(後祭)(7月24日)
花傘巡行(7月24日)
還幸祭(7月24日)
祭りを見る&祭りに参加する
観覧料金 | 無料(一部有料あり) | 参加料金 | 無料(一部有料あり) |
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観覧予約 | 当日予約可 | 参加予約 | 当日予約可 |
(6月初旬販売開始)
来場者層
(7/17・7/24の2日間)
アクセス
住所 | 京都府京都市東山区祇園町 |
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交通アクセス | 京阪祇園四条駅より徒歩で約5分 阪急河原町駅より徒歩で約8分 JR京都駅より車で約15分 JR京都駅より市バス206番祇園下車すぐ |
駐車場
駐車場 | 有料 |
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祭り問合せ
主催 | 八坂神社 |
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公式URL | http://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion.html |