毘沙門天大祭 だるま市
静岡県富士市にあり、「毘沙門さん」と呼ばれ、親しまれている「妙法寺」。毎年開催される「毘沙門天大祭」では、全国からたくさんのだるま屋が軒を連ねる「だるま市」が行われます。「日本三大だるま市」のひとつでもあり、縁起物のだるまを求める人々で賑わいます。

毘沙門天大祭 だるま市の歴史
毎年2月に3日間開催されるお祭りです。日本三大だるま市としても知られていて、全国各地のだるま店が集結し、家内安全や商売繁盛などを願います。静岡県富士市の「鈴川だるま」をはじめ群馬県の「高崎だるま」など、遠方からの出店も数多く、非常にカラフルで参拝客の目を楽しませます。
毘沙門天大祭の始まりは江戸時代にあります。旧正月の3日間に、毘沙門天王が娑婆にくだり、人々の願いをきいてくれるという言い伝えがありました。そこから毘沙門天大祭がはじまるとともに、富士で盛んな製紙業で余った紙でだるまを作り、それをお祭りで販売したことがだるま市のきっかけといわれています。
お祭りでは、だるま市以外にもさまざまな行事を楽しめます。だるまの開眼祈祷や古いだるまのおたきあげ、洞窟七福神のお参り、龍神香炉堂でのお香たき、くつ石参りなどがあります。
毘沙門天大祭 だるま市の見どころ
全国各地から出店された特色あるだるまが、お祭りの独特の雰囲気に華を添えます。日本一のだるま市ともいわれ、立派なひげを蓄えただるまや、赤や緑、紫など、カラフルで大小さまざまなだるまが陳列されます。ここでしかだるまを購入しないという参拝客の方も多く、そのバリエーションの多さが見受けられます。
1年間ご利益を受けただるまに目入れをし、おたきあげして、また新しいだるまを購入して家内安全と商売繁盛を祈ります。だるまのをたきあげでは激しい炎が噴き上がり、見た目にも華があります。
ずらりと並ぶ露店にはだるまだけでなく、おもちゃや植木鉢など、さまざまなものが販売され、にぎやかです。
魅力的なのはだるま市だけではありません。毘沙門天の境内はきらびやかで、雅な姿です。あらゆる建造物に美しい装飾が数多く施されていて、堂々とした龍の彫刻が数多く見られます。
本堂は和風な作りですが、その前にある龍神香炉堂は中国風の雰囲気を醸し出しています。屋根には勇ましくもカラフルな龍、そしてお堂の4本の柱にはそれぞれ金色のひげを蓄えた太い龍が巻かれています。さらに、本堂の右手にはインド風の建築物があり、さまざまな文化が交わり合って独特な雰囲気をかもし出しています。
さらに、妙法寺の本堂横からは、晴れていれば富士山が見えるポイントがあります。ぜひお祭りの合間から見える勇壮な富士山を確認してみてください。
徒歩で行く場合には、吉原駅から妙法寺までを歩きます。駅から出ると妙法寺までの道のりの途中にはぎっしり出店があり、だるまやおもちゃ、食べ物などが並び、それを見て歩くだけでもお祭りの粋な雰囲気を体感できます。そうやって出店を楽しみながら歩くのもまた、このお祭りの楽しみの一つでしょう。
毘沙門天大祭 だるま市の注意点
お祭りの開催日時は旧暦によって決定するため、毎年開催日時が違います。金土日にあたると人出が多く、にぎやかなお祭りになります。また、開眼祈祷の受け付けは初日のみ受付時間が違うので、必ず事前に「毘沙門天大祭の公式サイト」で確認をしましょう。
開催場所の妙法寺の近辺では、当日交通規制が敷かれます。妙法寺には駐車場がないため、車での来場を考えている方は、有料駐車場の候補を複数上げたり、経路の確認などを行っておく必要があります。
吉原駅から出店を楽しみながら妙法寺まで徒歩で行けますが、アクセスが悪く少し時間がかかるので、注意が必要です。
また、お祭りの期間中は駅も道も非常に混雑するので、早めの行動が望ましいでしょう
祭り有名番付

その他呼び名 | 日本三大だるま市 |
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※祭りびと制作委員会による独自評価。対象となる祭りがどのくらい知名度があるか全国調査により格付け。
祭り要素
祭り評価
※祭りびと制作委員会による独自評価。各項目毎★5つが最高評価。☆は詳細が不明のため評価なし。
祭り日程 2019
11日・12日 祈祷受付/8:00~21:00
13日 祈祷受付/8:00~20:00
祭りを見る&祭りに参加する
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観覧料金 | 無料 | 参加料金 | 無料(一部有料あり) |
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観覧予約 | 必要なし | 参加予約 | 当日予約可 |
来場者層




アクセス
住所 | 静岡県富士市今井2-7-1 |
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交通アクセス | JR・岳南鉄道 吉原駅より 徒歩約15分 国道1号バイパス 富士東ICより 車で県道76号を南へ 元吉原小学校西側 |
駐車場
駐車場 | 有料 |
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祭り問合せ
主催 | 毘沙門天妙法寺 |
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公式URL | http://www.fuji-bisyamonten.com/index.html |
毘沙門天大祭 だるま市のレビュー
藤巻繁夫
2023年01月29日