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郡山うねめまつり

約1300年前のうねめ伝説にちなんだ郡山の夏のお祭りです。期間中はミスうねめパレードやゆかたdeうねめコンテストなど様々なイベントが行われますが、一番の注目は6000人以上の市民が色とりどりの浴衣で参加する踊り流しで、大変賑わいます。


郡山うねめまつり のトップ画像
出典:https://www.ko-cci.or.jp/event/maturi/uneme_densetu.html

郡山うねめまつり の歴史

福島県郡山市では、毎年夏の盛りの8月初めの三日間「郡山うねめまつり」が開催されます。うねめ、とは漢字で「采女」と書き、帝の身の回りのお世話をする女性または役職のこと。古くは万葉の時代から存在し、「采女」が登場する和歌や物語もたくさん残されています。
郡山うねめまつりは、昭和40年、近隣の9町村と郡山が合併した記念として、郷土に伝わる「采女伝説」をテーマに作られました。新しく大きく誕生した郡山市として市民全体が参加し大きく盛り上がれるようにとの思いが込められています。
多くの参加団体からなる、華やかでスケールの大きな踊り流しには定評があり、毎年30万人ともいわれる来場者数を誇ります。
テーマである「采女」にちなんでか、女性の活躍が目立つのがこのお祭りの特徴です。色とりどりで優美な女性パワーにあふれた活気のあるお祭りの一つとして、福島県を大いに盛り上げています。


郡山うねめまつり の見どころ

万葉集にも載る『安積山 影さえ見ゆる 山の井の 浅き心を 我が思わなくに』という和歌があります。安積とは現在の郡山市の事であり、この歌には次のようなエピソードが残されています。
その昔、不況が続き年貢を納められなくなってしまった安積の里に、葛城王が視察にやってきました。酒宴の際、春姫は葛城王に安積山の歌を詠み、その機転と美貌に気を良くした葛城王は、春姫を帝の采女として献上する代わりに三年間の年貢の免除を認めたというのです。その後春姫は婚約者との悲恋の末自ら命を落としますが、この悲しくも美しい物語と歌を、郡山の人々は大切に語り継いできました。
そのため、この物語をモチーフとてできた郡山うねめまつりは、女性の活躍が大きなお祭りとなっています。日本の祭りの多くが野性的かつ男性的な要素が大きいと言われている中で、女性が持つ美しさ、明るさ、健やかな逞しさが前面に出ていて目を引きます。
郡山うねめまつりの初日に行われる采女神社の供養祭では、繊細な笛の音と迫力ある太鼓の音が調和した女性たちによる囃子が奉納されます。また、春姫が婚約者の後を追い身を投げたとの伝説がある「山の井清水」では、現代の葛城王とうねめが放生会として亀を放流する様子も見ることができます。また、初日にはちびっこうねめまつりが開催され、子ども達が楽しめる企画もたくさんあるので、親子連れにも大変人気です。
何といっても毎年の楽しみは、美女たちが目に嬉しい「ミスうねめパレード」や、個性豊かで華やかな「ゆかたdeうねめコンテスト」です。前年のミスうねめと新しく選ばれたミスうねめの揃い踏みはまさに美の競演といったところ。地元の学生や団体によるチアリーディングやマーチングバンドも見ごたえがあります。
そして圧巻なのは、中日と最終日の夕方から始まるうねめ踊り流しです。JR郡山駅を中心に駅前大通りを、3mもの大太鼓と独特な笛の調べとともに、のべ6000人以上もの参加者が踊り歩きます。各団体によって年齢も衣装もさまざまではありますが、宵闇に映える笑顔はどれも輝いていて、見ているだけでも楽しい気分になります。
また、郡山市は同じような采女伝説があるとして、奈良市と姉妹都市の提携を結んでいます。そのため会場には奈良の物産展が開催され、可愛いご当地キャラクターなどとも出会うことができます。
ほかにも、お祭り気分を高めてくれる屋台や、商店街のイベントなどが盛りだくさんであきることがありません。


郡山うねめまつり の注意点

うねめまつりは毎年8月第1週の金・土・日曜日に開催されます。日にちが一定ではありませんのでスケジュールを組む際には注意が必要です。来場者数は30万人と、多くの人出が見込まれます。駐車場も用意されてはいますが、会場近くの駐車場は有料無料問わず大変混雑します。JR郡山駅は近隣都市部ともアクセスが良いので、できるだけ公共交通を利用するか、早めの行動を心がけてください。また、時間によっては交通規制などもありますので事前に公式ホームページをチェックしておくと良いでしょう。
なお「ゆかたdeうねめコンテスト」は先着で20組の制限がありますが、当日の飛び入り参加が可能です。エントリーする時間が定められているので、参加希望の場合は時間の確認をしましょう。
また、コンテストなどに参加しなくても、来場する際はぜひ浴衣で来ることをおすすめします。浴衣の着付けお直しサービスや可愛い飾り帯を楽しむコーナーもありますので、たとえ着崩れても安心です。会場内の加盟店では、浴衣着用によるドリンクやデザートのサービスなどが受けられる場合もあります。お祭りといっしょに浴衣のオシャレも楽しんでみてはいかがでしょうか。


祭り有名番付

小結クラス

※祭りびと制作委員会による独自評価。対象となる祭りがどのくらい知名度があるか全国調査により格付け。


祭り要素

伝統・祈願
踊り・神輿
アミューズメント

祭り評価

歴史アイコン
歴史
ビジュアルアイコン
ビジュアル
★★★
屋台アイコン
出店
★★★
環境アイコン
環境
★★★★
アクセスアイコン
アクセス
★★★

※祭りびと制作委員会による独自評価。各項目毎★5つが最高評価。☆は詳細が不明のため評価なし。

祭り日程 2018

2018年8月2日~4日
日程・概要8月2日(木)
ミスうねめパレード 11:45~12:10
釆女供養祭 15:00~16:30
ちびっこうねめまつり13:00~20:00
8月3日(金)
ゆかたdeうねめコンテスト 15:00~17:00
ミスうねめ交代式 16:35~17:00
踊り流し 17:10~18:30
商店街イベント
8月4日(土)
ゆかたdeうねめコンテスト 15:00~17:00
踊り流し 17:30~19:40
商店街イベント


祭りを見る&祭りに参加する

祭りを観覧する 祭りに参加する
観覧料金 無料 参加料金 無料
観覧予約 必要なし 参加予約 当日予約可
参加に関する詳細 踊り流しの参加団体を募集。
PDFファイルの申込書に記入の上、実行委員会までFAXで申込。
(6月14日に第1回参加団体説明会実施)

来場者層

おひとり様
おひとり様
家族
家族
カップル
カップル
友達
友達
来場者数 約330000人

アクセス

住所 福島県郡山市 郡山駅前、市内各所
交通アクセス JR東北本線・東北新幹線「郡山駅」下車
東北自動車道「郡山IC」から車約20分

駐車場

駐車場 無し

主催 郡山うねめまつり実行委員会
公式URL https://www.ko-cci.or.jp/event/maturi/uneme_densetu.html

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