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なまはげ柴灯まつり

真山神社の神事「柴灯祭」と民俗行事の「なまはげ」を組み合わせた行事です。境内の柴灯火のもとで、なまはげ達の勇壮な踊りなどが披露され、クライマックスには松明をかざしたなまはげが雪山から降りてくる姿を見ることができます。


なまはげ柴灯まつりのトップ画像

なまはげ柴灯まつりの歴史

秋田県のなまはげ柴灯(せど)まつりは、男鹿地方に伝わる民俗行事「なまはげ」と、同じく男鹿に古くからから根付いた真山神社の「柴灯祭」を組み合わせたお祭りです。
秋田のなまはげは、男鹿地方の各集落内で行われていた年中行事で、秋田県の代名詞ともなっていますが、地元色が強く一般の観光客が気軽に参加するのには難しいところがありました。
そこで、もっと多くの人になまはげを知ってもらおうと、昭和39年、地元の有志の手によって誕生したのがなまはげ柴灯まつりです。
なまはげと融合した「柴灯祭」は、男鹿地方で900年もの長きにわたり親しまれてきた真山神社の祭典。柴灯火と呼ばれる巨大な篝火が象徴的な新年の神事で、海の安全を願う信仰などがベースにあります。海に面し山を背負った男鹿地方の地理的条件が、このような祭りを発展させていったと考えられています。
祭の開催は厳寒の2月。数ある秋田のお祭りの中でもなまはげ柴灯まつりは、闇夜を焦がすような迫力ある柴灯火の炎と勇壮ななまはげ、そして雪国秋田の冬を同時に楽しめると、観光客にも高い人気を誇っています。


なまはげ柴灯まつりの見どころ

なまはげ柴灯まつりには、いくつかの行事があります。
初日限定ではありますが、人々の息災を祈る伝統的な神事「鎮釜祭」「湯の舞」や、なまはげが各家を訪れる様子を表した「なまはげ行事再現」などは、秋田、男鹿地方の風土・風習が良く分かります。
さらに、柴灯火を囲んで行われる「なまはげ踊り」は、秋田県出身の舞踏家・石井獏氏と作曲家・石井歓氏の親子が合作したもので、激しくも勇壮であり、大変な迫力です。なまはげの衣装であるテゲから、乱舞によって落ちたワラは、拾うと縁起物としてお守りになります。
和太鼓となまはげの融合「なまはげ太鼓」では、腹の底に響くような力強い太鼓の音となまはげの怒号が邪気を払い、身が引き締まるような感覚を覚えます。
祭りの行程の中でもっとも象徴的なのは炎と言えるでしょう。会場に据えられた大きな篝火、山から下りてくるなまはげ群が掲げ持つたいまつの明かり、護摩餅を焙る聖なる炎・柴灯火。炎は祭りを盛り上げる大事な要素となっています。
極寒の雪景色の中にきらめく炎の熱気。篝火に浮かぶなまはげ面の陰影。民俗情緒あふれる幻想的な祭りの夜が、そこにはあります。
他にも、祭りの参加者は期間中、真山神社すぐそばのなまはげ館や男鹿真山伝承館が、入館料無料で利用できます。なまはげの衣装や持ち物、由来、行事の変遷などを知ることができます。なまはげが訪れる恐ろしげな雰囲気が体験できる展示室もありおすすめです。


なまはげ柴灯まつりの注意点

祭りの終盤、柴灯火で焙られた護摩餅は、細かく割られ参加者に配られます。護摩餅は一年間、災難から身を守るお守りとして御利益があると言われています。他にも、なまはげの衣装から落ちたワラにもご利益があるそうなので、見つけたら忘れずに持ち帰るようにしてください。そのあとには撮影会もあるので、スケジュールが許すのならクライマックスまで観覧しましょう。祭りの良い記念になると思います。
一つ、覚えておいてほしいのは「とにかく寒さが厳しい」ということです。
毎年2月に行われるなまはげ柴灯まつり。雪国秋田の2月は、一年で最も寒い時期とも言われています。祭りが開催されるのは日の落ちた時間帯であることも考慮して、暖かい服装やカイロなどでしっかり防寒して参加するようにしてください。
とくに雪道に慣れていない方は、転倒の恐れが少ないスノーブーツや雪用長靴の着用をおすすめします。雪道を歩くときのコツは、一歩一歩足の裏全体がつくように着地すること。普段歩くようにかかとから着地すると、雪上や凍結した路面の場合滑って転倒してしまうことが多いようです。せっかくのお祭りですのでケガのないように楽しんでください。


祭り有名番付

前頭クラス
その他呼び名日本三大奇祭
みちのく五大雪まつり

※祭りびと制作委員会による独自評価。対象となる祭りがどのくらい知名度があるか全国調査により格付け。


祭り要素

伝統・祈願
踊り・神輿

祭り評価

歴史アイコン
歴史
ビジュアルアイコン
ビジュアル
★★★★
屋台アイコン
出店
★★
環境アイコン
環境
★★
アクセスアイコン
アクセス
★★★

※祭りびと制作委員会による独自評価。各項目毎★5つが最高評価。☆は詳細が不明のため評価なし。

祭り日程 2018

2018年2月9日~11日
日程・概要2018年2月9日~11日 18:00~20:30
18:00~ 鎮釜祭・湯の舞(初日限定)
18:55~ なまはげ踊り
19:05~ なまはげ太鼓
19:25~ なまはげ下山


祭りを見る&祭りに参加する

祭りを観覧する 祭りに参加する
観覧料金 無料(一部有料あり) 参加料金 無料(一部有料あり)
観覧予約 必要なし 参加予約 当日予約可
観覧に関する詳細 有料の立見観覧席あり。
スペースに限りがあり、安全確保のために立入制限となる場合もあります。

来場者層

おひとり様
おひとり様
家族
家族
友達
友達
来場者数 約6000人

アクセス

住所 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢97 真山神社
交通アクセス JR男鹿線「羽立駅」から車約30分

駐車場

駐車場 有料 約600台

主催 なまはげ柴灯まつり実行委員会
公式URL https://oganavi.com/sedo/

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