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さっぽろ雪まつり

大通会場をメイン会場として、趣向をこらした様々な雪像や氷像が立ち並ぶ祭典です。大通会場では札幌市民、自衛隊が作った雪像が並び、つどーむ会場では滑り台なども設置され、雪と触れ合うことができます。


さっぽろ雪まつりのトップ画像
出典:http://www.sapporo.travel/event/winter/sapporo_snow_festival/

さっぽろ雪まつりの歴史

2月上旬真冬の北海道、札幌の町が真っ白に彩られる冬の一大イベント「さっぽろ雪まつり」。雪で覆われた3つの会場に様々な形の雪像や精巧で美しい氷像が立ち並びます。メイン会場である札幌市内の大通公園には、幅40m規模の大雪像や中雪像、2m四方サイズの「市民雪像」が展示されます。大雪像の中には高さが15メートルを超えるものもあり迫力満点です。すすきの会場では「すすきの氷の祭典」として、数々の美しい氷の彫刻が展示されます。つどーむ会場(札幌コミュニティドーム)には、雪のすべり台や迷路などが設けられ、豊富な冬のアクティビティで来場者が雪と触れ合い楽しむ事ができます。
この雪まつりの企画や運営をしているのは、札幌市、札幌商工会議所、市内の企業や団体などで構成される「さっぽろ雪まつり実行委員会」で、雪まつりの日程もこの実行委員会が前々年12月に発表するのですが、原則としては2月5日から11日となっています。
最初に雪まつりが開催されたのは、まだ冬のイベントが珍しかった1950年2月18日。札幌大通公園7丁目に市内の中学校2校、高校3校の生徒達が美術教師の監督下、3~5mの6基の雪像を制作したのが始まりです。しかし雪まつりの着想の誕生は1940年までさかのぼります。当時、札幌観光協会主事であった近藤直人さんは、冬の間外に出ない市民が雪の中で遊べる雪の祭典を探していました。小樽の小学校を訪れた際に聞いた「学童が校庭で雪像作りを楽しんでいる」という話から、「大通公園で雪像を展示するのはどうだろうか?」と構想を膨らまして行きました。そして彼の熱い想いに多くの賛同者が集まり「第1回さっぽろ雪まつり」の実現となりました。第1回の雪像制作は学生だけではなく、旧国鉄も札幌駅前に雪像を作って参加したそうです。2月18日と19日の2日間、歌謡コンクール、タンブリング、スクエアダンス、演芸大会、犬ぞりレース、スキー仮装行列、野外映画上映、花火大会など多くの催し物があり、想像を遥かに超える大盛況となったため翌年以降も継続することになりました。初めの内は最大7mまでだった雪像ですが、1953年の高さ15mの「昇天」の制作をきっかけにブルドーザー等を使っての大規模な雪像づくりとなっていきました。中高生がメインで手掛けていた雪像制作も、第5回(1954年)には地域住民、第6回(1955年)からは陸上自衛隊や民間企業の参加、第16回(1965年)からは「市民雪像」も加わり、札幌の冬の行事として市民に定着していきました。そして1972年に札幌で行われた冬季オリンピックがきっかけとなり、第25回(1974年)からは「国際雪像コンクール」の開催も始まり、道外だけでなく国際的にも知名度を上げていきました。第34回(1983年)から氷像の「すすきの会場」が登場、第64回(2013年)からは「プロジェクションマッピング」も始まり、6基の雪像からスタートしたさっぽろ雪まつりは、その規模や内容を変えながら進化し続けています。
さっぽろ雪まつりは、ケベック・ウィンター・カーニバル(カナダ)、ハルビン氷祭り(中国)と共に「世界三大雪まつり」と呼ばれています。この雪と氷の祭典は世界中に知れ渡り、極寒の北海道に国内外から多くの観光客を引き寄せるビッグイベントとなっています。


さっぽろ雪まつりの見どころ

「大通会場」は西1丁目~12丁目まであり、大小様々な雪像や氷像、飲食店が立ち並びます。会場にはスケートリンクや歩くスキーなどのスペースも設けられ、雪まつりに来場した人が体験できるイベントも年々増えてきています。しかしこの会場での花形は何と言っても例年5基設置される大雪像です。特にベテランである陸上自衛隊が制作した雪像は、制作技術が高く精巧な出来だと毎年評価が高いです。各雪像のディティールは昼間見ておいて、夕方から22時にかけては、美しくライトアップされた雪像を楽しみましょう。国際雪像コンクールでは毎年世界各国から10前後のチームが参加していて、その国柄が表れた雪像を見比べることができます。大通公園東端に立つ「さっぽろテレビ塔」内の「特設展望ラウンジ」では、会場を眺めながらの休憩ができます。有料ゾーンからはスケートリンク、雪像群、道路のイルミネーションと、雪まつり会場全てが一望できる絶景ポイントです。大通公園の1・6・9丁目に設けられる「北海道 食の広場」の屋台では、道内各地の選ばれしグルメが堪能できます。国際雪像コンクールが開かれる11丁目の「食の国際交流コーナー」では海外の料理も楽しめますよ。
「すすきの会場」の主役は氷像です。この会場では「氷を楽しむ」をテーマにメインの氷彫刻の他、魚やカニを氷の中に埋め込んだ「魚氷」なども展示されます。展示される作品を手がけるのは、主に近郊ホテルで料理の飾りつけとして使う氷彫刻の技術をもつ調理人たちです。会場では、実際に氷像を創っている所を見ることもできます。「ふれあい広場」では、氷像に触れたり乗ったりする事もできます。イルミネーションロードは、撮影スポットとしても人気です。夜のライトアップでは、繊細な氷像が一層美しく輝き、幻想的な世界を作り出します。透明感が魅力の氷像が光に照らされると、制作者の細かいこだわりまで浮き立って見えてくる事でしょう。この会場では、「氷像人気コンテスト」も開催されているので、是非参加してみてください。
「つどーむ会場」では、長さ約100mのチューブスライダーや氷のすべり台、迷路などで遊ぶ事ができます。雪上用にアレンジされたスポーツ(ラフティング、パークゴルフ等)や雪や氷を使ったモノ作り(雪だるま、氷グラス等)も体験できるので、特に子供連れ家族や道外から来た観光客に大人気です。この会場での体験コンテンツは多く、毎年新たなアトラクションも登場するので、何度も訪れるつもりで行きましょう。屋内会場もあり中では飲食店もあるので、冷えた体を温める事もできます。
雪まつり期間中の雪像群を見るのは当然見ごたえがあるのですが、完成間近の雪像制作風景や雪まつり終了直後の雪像解体を目当てに来場する観光客も多いそうです。特に終了翌日早朝から行われる解体作業での、1ヶ月かかって作られた立派な大雪像がパワーショベルで派手に破壊され、あっという間に雪山に戻ってゆく様子は見逃せません。


さっぽろ雪まつりの注意点

大通り会場で、西1丁目から12丁目と東西に広がる会場を見て回るには1時間半ほどかかります。夕方以降は混み合うので、ゆっくり見たい人は朝一番、もしくは平日のお昼すぎの時間に行くのがおすすめです。大通会場の通路は一方通行です。西方面へは北側、テレビ塔がある東方面へは南側の通路を使いましょう。
つどーむ会場での雪まつりの開催は一足早い2月1日からです。「雪像や氷像もじっくり見たいが雪のアトラクションも満喫したい!」という方は、初めにつどーむ会場に行くと良いかもしれません。ただ、ここの終了時間は17時と早めなので注意してください。それから、この会場では雪や氷に直接触れる機会が多いので、初めからスキーウェア等を着て行きましょう。
雪まつり開催中2月の札幌の平均気温は-9度から-2度と非常に低いので、防寒対策はしっかりして臨みたいですね。保湿性の高いインナー、セーター、風を通さない真冬用アウターの3~5枚重ねを基本にして、帽子、マフラー、手袋、耳あて等の小物を組み合わせるのが良いでしょう。雪の上を長時間歩く事を考え、滑り止め、又は靴底に溝がついているブーツタイプの靴を履いて行きましょう。もしくは靴の上から装着する「アイスバンド(滑り止め)」を使う方法もあります。靴の中に貼る用に小さいカイロも持って行くと役に立ちます。いずれにせよ、悪天候の時や体が冷えてしまった時には、いったん屋内に避難しましょう。大通公園周辺だと「さっぽろテレビ塔」「札幌市資料館」「チ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間)」での休憩が便利です。すすきの会場付近には多くの飲食店がありますし、つどーむ会場には屋内会場があります。
会場へのアクセスですが、会期中は交通規制もあり、会場周辺には一般車両用の駐車場もないので、基本的に徒歩か公共交通機関での移動となります。「大通会場」への最寄り駅は「札幌市営地下鉄大通駅」と「東西線西11丁目駅」ですが、JR札幌駅から「チ・カ・ホ」を通って歩いても8分程度です。「すすきの会場」へ行く場合は「南北線すすきの駅」か「中島公園駅」、もしくは「東豊線豊水すすきの駅」で下車。大通り会場から「チ・カ・ホ」で行くと徒歩10分前後です。「つどーむ会場」へは「東豊線栄町駅」で下車するといいでしょう。栄町駅から「つどーむ会場」へは、徒歩で15分かかるので、シャトルバスの利用をおすすめします。会期中この直通シャトルバスはJR札幌駅、大通公園からも出ています。10~20分間隔で運行されているのでとても便利です。
なお、雪まつり期間中には、札幌近郊の宿泊施設や飲食店の一時的な値上がりがあるので、それも考慮して旅行の予定を立てましょう。


雪像ができるまで

大雪像制作の資料集めや現地視察などの準備は前年の秋から始まります。各参加団体は12月末に実行委員会の会場で雪像構想模型を公開します。そして正月明けからは、実際の雪像制作のスタートです。大雪像制作のためには多量の雪が必要ですが、大通公園で使用される雪は陸上自衛隊の5tトラックで5~6,000台分と言われています。雪像は不純物の無い純白な雪で作られるので、大抵は札幌近郊のサッポロさとらんどやモエレ沼公園、石狩湾新港などから運ばれて来るのですが、降雪の少ない年は離れた山間部から持ってくる場合もあります。
大通公園に運ばれた雪を使って、土台作りの作業が始まります。まず重機で押し固めながら雪像の基礎が作られます。そして土台の上に足場を組んで、コンパネで仕切られた各パーツ枠にクレーンで雪積みをしていきます。終わったらパネルを外し重機で荒削りします。その後手作業が加わりますが、雪像の制作方法はグループによって多少異なります。基本的にはブロック状に積まれた雪をスコップや電動のこぎりで大体の形を作り、そこからノミ等で少しずつ削って細部を作り、別に作った細かいパーツを取り付け、仕上げに「化粧雪」と呼ばれる新雪を雪像の表面に貼り付けます。最後に足場を外して、雪像の全体的なバランスを見ながら各パーツの修正を行って完成です。
雪まつりの目玉となるこの大雪像の制作には、誰でもボランティアとして参加することができます。ノミの使い方や雪の貼り付け方等を教わりながら実際に数日雪像を作ることで、どんな行程であの大雪像が作られていくのかを体感できるでしょう。大雪像制作ボランティアの募集は前年の11月いっぱいですが、定員に達したら締切られるので参加したい場合は早めに応募しましょう。なお、この大雪像の制作作業は重機や刃物が使われるので、安全のために大通公園の立ち入りが制限されます。間近で見学するのは難しいですが、敷地外の公道から様子を見る事は可能です。雪像は天候によって雪が融けたり更に雪が積もったりするので、雪まつり開催中は常駐の係員が常にメンテナンスを行って雪像の状態を保っています。
市民雪像の制作には2m四方のブロック状の雪が用意されます。参加者は開催直前の5日間を使って、小さいながらも趣向を凝らした個性的な雪像を制作します。札幌市民だけではなく国内各地からの参加もあり、毎年定数の3~4倍の申し込みがあるそうです。


祭り有名番付

横綱クラス
その他呼び名世界三大雪まつり

※祭りびと制作委員会による独自評価。対象となる祭りがどのくらい知名度があるか全国調査により格付け。


祭り要素

雪・氷

祭り評価

歴史アイコン
歴史
ビジュアルアイコン
ビジュアル
★★★★★
屋台アイコン
出店
★★★★★
環境アイコン
環境
★★★★★
アクセスアイコン
アクセス
★★

※祭りびと制作委員会による独自評価。各項目毎★5つが最高評価。☆は詳細が不明のため評価なし。

祭り日程 2018

2018年2月1日~12日
日程・概要大通会場
2月5日(月)~2月12日(月)
24時間(ライトアップは22:00まで)
つどーむ会場
2月1日(木)~2月12日(月)
9:00~17:00


祭りを見る&祭りに参加する

祭りを観覧する 祭りに参加する
観覧料金 無料 参加料金 無料
観覧予約 必要なし 参加予約 当日予約可
参加に関する詳細 各種ボランティア、雪像制作グループを募集。
ボランティアは2017年11月1日~30日まで、制作グループは2017年11月10日~25日までに実行委員会まで申し込みが必要。

来場者層

おひとり様
おひとり様
家族
家族
カップル
カップル
友達
友達
来場者数 約250万人

アクセス

住所 北海道札幌市 大通公園1?12丁目、札幌市スポーツ交流施設、その他
交通アクセス 大通公園まで/地下鉄「大通駅」・東西線「西11丁目駅」からすぐ
JR「札幌駅」から徒歩10分

駐車場

駐車場 なし

主催 札幌市/札幌観光協会/札幌市教育委員会/札幌商工会議所
公式URL http://www.snowfes.com/index.html

さっぽろ雪まつりのレビュー

(1件)

ミスド
強大な雪像は迫力満点です!

2019年02月04日
寒い冬、さっぽろ雪まつりに行ってきました。さすがに人気のお祭りだけあって混んでいました。さっぽろの大通り公園にたくさんの雪像が並んで、どれも大きくすごい迫力です。
その年に人気のあったものだったり、定番の物だったり、雪像も色々あります。作った方の技術もすごい!と思いながら、その大きさや迫力にビックリです。
雪像も少しづつ溶けてくるのか、直しの人が入って、期間中キレイに見えるようメンテナンスにされていました。
雪まつりは夜もとても素敵です。雪像がライトアップされて、幻想的でとてもキレイです。昼間とは違った雰囲気になって、特におすすめです。
昼間はもちろん、夜はかなり寒いです!!ただ大通り公園には地下街に入る入口も何か所かあるので、あまりに寒い場合は地下街に入って温かい飲み物を飲んだりするといいかと思います。
他にもこの時期は雪が降って、路面がかなり滑りやすくなっているので、裏に溝が付いた靴や、滑りにくい靴をはいていくといいです。
あとは、防寒対策はしっかりとしていきましょう。なるべく外に出ている面積を少なくしておいた方がいいかもしれません。
さっぽろ雪まつりの期間は、ホテルや飛行機などが、この高くなったり、ホテルもいっぱいになるので、早めに押さえた方が良いと思います。早割や予約などしておくのもおすすめです。
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