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くらやみ祭

大國魂神社の例大祭「くらやみ祭り」は都の指定無形民俗文化財にも指定され、勇壮な神輿や大太鼓、競馬式、山車の巡行など様々な神事が行われます。境内では様々な露店が並び、植木市の開催もあります。


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くらやみ祭のトップ画像

くらやみ祭の歴史

くらやみ祭は東京都府中市にある大國魂神社の例大祭で、東京都指定無形民俗文化財にも指定されている由緒あるお祭りです。
大國魂神社は大化の改新の時にはもうすでに記録が残っているほど、大変歴史の古い神社です。
現在の東京都、埼玉県、神奈川県にまたがる「武蔵国」の守護神でもある大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)を祀る神社です。またその他武蔵国各地の神様が6柱祀られています。
くらやみ祭りの名前の由来は、昔から神様のような尊いものの姿を見てはいけないというしきたりから、祭りの日の夜には周りの家の明かりを消して暗闇の中で行われたことからきています。一方祭りには多くの提灯が灯されたため「ちょうちん祭」、御輿が神様のいる御旅所(おたびしょ)に出会うことから「出会い祭」とも言われていました。
くらやみ祭りの前後にはたくさんの行事があり、全てを合わせると4月30日から5月6日までの期間になります。メインの行事があり、屋台も出店してもっとも人が集まるのは、5月3日から5日です。ゴールデンウイーク中ということもあり、たくさんの地元の住民や観光客で賑わいます。


くらやみ祭の見どころ

祭り前の行事としては、4月30日に「品川海場禊祓式(汐汲み・お浜降り)
」5月1日に「祈晴祭」があります。品川海場禊祓式は祭りをとり行う神職の人たちが品川の海へ行き、手や口を洗って穢れを落とし、海の水を樽に入れて神社へ持ち帰る儀式です。この水はお祭りの期間中の毎日お清めとして使われます。祈晴祭は祭りの時に安全で天候に恵まれるように祈る儀式になります。
メインの行事が始まるのは5月3日からです。
5月3日には「府中囃子(ふちゅうばやし)」の競演と「競馬式(こまくらべ)」があります。おかめやひょっとこなどの姿に扮した子ども達が、笛や太鼓に合わせて踊る府中囃子は府中の郷土芸能となっていて、大國魂神社の西側の目黒流、東側の船橋流の二つの流派があります。
旧甲州街道を6頭の馬が順番に三往復する競馬式も迫力があります。この行事は約千年以上も行われている古くからの行事で、朝廷に馬を献上するために行われた行事がもとになっています。そのため、馬を競わせるというより馬の体調や美しさを見て、良い馬かどうか判断する検閲の目的がありました。
4日の朝は神輿を飾る綱お祓いをする「御綱祭」で始まり、
「萬燈大会」、参道からけやき並木にかけて練り歩く「子どもみこし」、「太鼓の響宴」と続きます。
萬燈大会は色とりどりの紙で作られた花を傘のような柄に取り付けて、くるくる回す、華やかな儀式です。太鼓の響宴は、日本一大きい人の乗った大太鼓が、神社の大鳥居の前に集まり打ち鳴らされる行事で、街中が太鼓の音で響き渡り迫力があります。夜は趣向の凝らされた提灯のついた山車がお囃子に合わせて巡行する幻想的な「山車行列」があります。
5月5日はこのお祭り一番の行事である「神輿渡御」があります。夜に行われる神輿渡御にそなえて、通る道を祓う「道清めの儀」、神輿渡御の時に神輿を先導する大太鼓が、打ち鳴らされながら町内のそれぞれの場所から境内に集まる「太鼓送り込み」があります。
そして祭りのクライマックスを飾る「神輿渡御」が始まります。花火を合図に6基の神輿を担いだ男衆が掛け声をかけながら勇壮さを競います。神輿は大國魂神社本殿から神様の休憩所という意味の御旅所まで運ばれます。そして暗闇の中、御旅所の前で流鏑馬が行われます。
5月6日には全ての神輿が各町内を回りながら「おかえり」する「神輿還御」が早朝から行われ、本殿に全ての神輿を収める「鎮座祭」を行い、一連の行事は終了となります。
メイン行事の時期になると大國魂神社の境内を中心に、けやき並木まで沢山の屋台が並びにぎわいを見せます。夜のお祭りなので遅くまで屋台が出ているのもこのお祭りの特徴です。
府中けやき並木のショッピングモール、フォーリス前に案内所が設置されています。パンフレットもあるので、あらかじめ立ち寄って会場の場所を押さえておくことをおすすめします。くらやみ祭関連グッズの販売も行なっています。


くらやみ祭の注意点

アクセスは京王線府中駅またはJR南武線、武蔵野線の府中本町駅から徒歩約5分です。
メインの行事が始まり屋台の出る3日から6日は交通規制が敷かれるので最も混雑します。
大國魂神社の駐車場は祭りの期間中は利用できません。臨時駐車場もありませんが、府中駅南口市営駐車場という大型駐車場があります。ただし交通規制の関係で利用できない時間帯があるので注意が必要です。朝から満車になることもあるので早く行かれない場合はなるべく公共機関を利用するようにしましょう。
大國魂神社の境内には仮設トイレが設置されます。


祭り有名番付

小結クラス
その他呼び名武蔵府中くらやみ祭

※祭りびと制作委員会による独自評価。対象となる祭りがどのくらい知名度があるか全国調査により格付け。


祭り要素

伝統・祈願
踊り・神輿

祭り評価

歴史アイコン
歴史
★★★★★
ビジュアルアイコン
ビジュアル
★★★
屋台アイコン
出店
★★★★
環境アイコン
環境
★★★★
アクセスアイコン
アクセス
★★★

※祭りびと制作委員会による独自評価。各項目毎★5つが最高評価。☆は詳細が不明のため評価なし。

祭り日程 2018

2018年4月30日~5月6日
日程・概要4月30日 品川海上禊祓式(汐汲み・お浜降り)9:30~15:30頃
5月1日 祈晴祭 9:30~
5月2日 御鏡磨式 19:30~20:00
5月3日 競馬式(こまくらべ)20:00~、囃子の競演 18:00~20:00
5月4日 萬燈大会 12:30~13:10頃、太鼓の響宴 17:00~18:00、山車行列 18:00~20:00 
5月5日 例祭 10:00~、神輿渡御(おいで) 18:00~21:00頃
5月6日 神輿還御(おかえり)4:00~8:00頃


祭りを見る&祭りに参加する

祭りを観覧する 祭りに参加する
観覧料金 無料 参加料金 無料(一部有料あり)
観覧予約 必要なし 参加予約 当日予約可

来場者層

おひとり様
おひとり様
家族
家族
カップル
カップル
友達
友達
来場者数 700000人

アクセス

住所 東京都府中市宮町3-1
交通アクセス 京王線府中駅 徒歩5分
JR武蔵野線・南武線 府中本町駅 徒歩5分
中央自動車道 稲城ICから車 約10分
中央自動車道 府中スマートICから車 約10分

駐車場

駐車場 無料

主催 大國魂神社
公式URL https://www.ookunitamajinja.or.jp/matsuri/5-kurayami.php

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